聖書のメッセージ

2月のメッセージ(Ⅰ)

『羊を愛する羊飼い』

 「人の子(キリスト)は、失われた人を捜して救うために来たのです。」

                    (ルカの福音書19章10節)

 一年のうちで一番寒い時季ですね。寒い日はコートが必需品です。厚いコートに身を包んだ姿は、まるでふっくらした毛に包まれた羊のようです。羊というのは、とても弱い動物です。自分で身を守る武器を持っていないだけでなく、極度の近視眼で、方向感覚もあまりなく、おまけに短足で、走るのが遅く、野獣に襲われたらひとたまりもありません。だから羊は、群れをなすだけでなく、羊飼いを必要としているのです。羊は群れから出て、羊飼いのもとを離れては生きていけません。聖書には、羊と羊飼いの話がよく出てきます。その中で、羊飼いは自分の羊一匹一匹をこよなく愛し、養い育てることが書かれています。もし羊が、野獣や強盗に襲われたら、いのちをかけて羊を守り抜き、たとえ一匹でもいなくなったら、見つけるまで捜し歩くと言われています。これらは、私たち人間と創造主なる神様であり、救い主であるイエス・キリスト様との関係がたとえられています。神様から離れて生きる罪人の人間は、さ迷い歩く、失われた羊なのです。そのような人間を救うために、救い主として来られたのがイエス・キリスト様です。イエス様は、罪人の罪を赦し、ご自身のもとへ立ち返らせるために、自らのいのちを捨てて十字架の上で死なれ、三日目によみがえられたのです。私たちは、このイエス様のもとへ行く時に、羊飼いなるイエス様の羊となり、豊かないのちに生かされ、養い育てられるのです。