聖書のメッセージ

2月のメッセージ(Ⅱ)

『何のための人生』

 「私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、

  自分かってな道に向かって行った。」

                   (イザヤ書53章6節)

 一年で一番寒い時季です。受験生にとっては、寒さ以上に厳しい時かもしれません。でも、それで将来の行く道がすべて決まってしまうことはないでしょう。ある学生は、就職に役立つ学科を選んで国立大学に入学しましたが、一年もたたぬうちに、自分の勉強したい学科のある私立大学に編入したいと悩んでいます。ある人は、あこがれていた職業についたのに、待遇が悪い、給料が安いと言って、もうやめようかと悩んでいます。またある人は、自分に合った仕事を探して何度も職を変え、今だに見つけられないでいます。多くの人々が、同じように迷いながらの人生を送っておられることでしょう。結局、何が問題なのでしょうか。それは、何をやるかではなく、何のために生きるのかということです。たとえどんなに成功した人生に見えても、真の人生の目的を見失うなら意味がなくなるのです。アメリカの有名な大富豪ロックフェラーは、野心に燃えて、無一物から始め、40代には大金持ちになりました。彼のモットーは「自分のため、金」でした。人々は、彼の金の前にひざをかがめましたが、彼を尊敬する人はいませんでした。彼は40歳を過ぎた頃、極度のノイローゼになり、食欲もなくなり、不眠で悩みました。しかし、そんなどん底の苦しみから我に返り、真の人生の目的を見出したのです。それは、聖書が教える、創造主なる神様のために生きる人生です。それが真の喜びと生きがいのある人生なのです。あなたは、真の人生の目的を見出していますか。