聖書のメッセージ

2月のメッセージ(Ⅲ)

『平安の中に生きる』

 「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしが

  あたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。」

                 (ヨハネの福音書14章27節)

 一年で一番寒い時季、暖かい春が待ち遠しいですね。人間は勝手なもので、暑ければ暑いで「暑い、暑い」と、寒ければ寒いで「寒い、寒い」とつぶやいてしまします。そのように私たちは、色んな意味で、環境や状況に左右されます。特に、困難や問題にぶつかると、心が乱れ、とても心おだやかにしてはいられません。それでは、どんなことが起きても、心の平安を保つことなどできるのでしょうか。こんな話があります。昔、ある先生が、小舟で淡路島を渡る途中、舟をこいでいた舟頭に言いました。「舟頭さん、この水はかなり塩からいねえ」「そりゃ先生、海の水ですもん」「それじゃ舟頭さん、きらきら見えるあの魚も、さぞかし塩からいだろうねえ!」すると舟頭さんは「先生、冗談言っちゃいけませんよ。魚は生きているんですぜ」と答えたそうです。生きている魚は、海の水がどんなに塩からくても、その影響を受けて塩気が体にしみ込むということはありません。私たちの人生にも同じことが言えるでしょう。本当のいのちに生きているならば、心の底からあふれ出る本当の喜びと平安に満たされ、たとえ回りが荒れ狂う嵐のような状況でも、心の平安を保つことができるのです。救い主イエス・キリスト様は、罪人である私たち人間の罪を赦し、本当のいのち、永遠のいのちを与えるために、十字架の上で死なれ、三日目によみがえられたのです。イエス様を信じる者は、この平安が約束されているのです。