聖書のメッセージ

6月のメッセージ(Ⅴ)

『高価な宝物』

 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」

                         (イザヤ書43章4節)

 梅雨時は、うっとうしくて嫌ですね。気分も何となく重くなります。その上、自分に自信がなくなり「どうせ私なんか」と考えると、より一層落ち込んでしまいますね。こんな話があります。ある高校で、「学校なんかやめてしまいたい」と校長先生の所に、落ち込んでやって来た生徒がいました。彼は皆から、頭が悪い、家は貧乏、オヤジは飲んべえ、とばかにされ、ピンボケとあだ名されていたのです。しかし、彼にもいいところがあることを知っていた先生は、彼を誘って池にやって来ました。夕日が赤く沈みかけていました。先生は泥だらけの小石を拾って、池の中へ放り投げました。水面に波紋ができて夕映えにとても美しく見えました。「美しいな。泥まみれの小石でも水の中へ沈むと、こんなに美しい波紋が起こる。大きな石にはできんことだよ」と先生が言いました。それ以来彼は、前向きに生きるようになりました。聖書の中に、「わたしの目には、あなたは高価で尊い。」とあります。宝石は、初めはただの石のように見えても、その価値を知る人によって研かれると、美しく光り輝く宝石となるのです。創造主なる神様は、私たち一人一人の価値を知っておられる方です。しかも神様は、誰も自分の力を誇らせないために、この世では愚かで、弱く、取るに足りない、見下されているような者を選ばれると言われています。あなたも神様によって、真の価値を見出されて、光り輝く人生を送りませんか。