Q&Aコーナー

Ⅰ、『宗教について』

Q1.「宗教(神)がなくても人間は生きられるのではないか?」

A1.人間が動物のように、ただ食べたり、寝たり、したいほうだいのことをしているだけなら、確かにそのように生きていくことはできます。しかし、人間が動物と違う点は、 物事の目的や意義なしに生きがいを感じることができないということ、そして、それがなければ、結局、生きる意欲を失ってしまうということです。

  何事もない時には、人は人生の目的や意義などということを考えません。しかし、あくせくと働き、毎日を過ごしている時、ふと、これでいいのかと考えて悩むのです。人間は何らかの機会に悩むのが当然なのです。自分の身近な人が死んだとか、苦しみを経験したとか、対人関係がうまくいかないとか、色々なことが契機となって私たちは悩みます。そうした人生の問題に、根本的な解決の光を与えようとするのが宗教なのです。

 人間が動物と根本的に違うのは、人間が宗教を持っているという点です。どんな原始的な生活をしている人々でも、必ず何かの宗教を持っています。また、文化的な生活をしている人々も、それなりの宗教を持っています。それは、聖書が教えているように、人間が「神のかたち」に似せて造られているということにほかなりません(創世記1章27節)

 しかし、創造主なる唯一のまことの神様のかたちに似せて造られた人間は、罪を犯し、まことの神様から離れてしまったために、まことの神様を拝むことができなくなってしまいました。しかし、何かを神様としないではいられないのです。つまり、人間はもともと神様なしには生きられないように造られているのです。  

*創世記1章27節「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして彼を創造し、男と女とに彼らを創造された。」