Q&Aコーナー

Ⅰ、『神について』

Q2、「神が存在することは、どうしてわかりますか?」

A2.神様が存在するということは、三つの方面からわかります。

 まず、この自然界を見てみると、そこには神様の御手のわざがあって、神様の雄大さ、壮麗さが表されています(詩篇19篇1節、ローマ人への手紙1章19-20節)。神様がおられること、その神様は実に秩序を持った美しい方であること、またその偉大な知恵と力とを知ることができるのです。しかし、神様を知ることができるのは、それだけではありません。私たちの持っている良心も、神様をあかししています。自然界が、単に神様の雄大さ、壮麗さを表しているのに対して、良心は神様の道徳的性格を示しています。けれども、神様を十分に知ろうとするには、これだけでは不十分です。神様が、私たちの救いについてどのようなお方であり、どのようなことをしてくださったかを知らなければなりません。それを私たちに示しているのが聖書なのです。

 これらの三つの方面において、私たちは神様を知ることができるはずです。ところが、実際には必ずしもすべての人が神様の存在を信じるとはかぎりません。そこに、信仰という問題があるのです。なぜなら、理性だけですべてを割り切ってしまえないものを含んでいるからです。信仰の問題になると、道徳責任を伴うのです。そこに意志という問題が入って来て、最後に、決断ということが大事な事柄になってくるのです。

 それでは、結局は人間の側の決断という問題、つまり意志が強いか弱いかという問題のなるかというと、そうではありません。信仰の決断を与えるのは神様ご自身です。神様が賜物として私たちに信仰を与えてくださるのです。真理に対して頑強に抵抗する罪から、私たちが神様の力によって解放されるのでなければ、真の信仰に入ることはできないのです。ですから、ここに至って、私たちが神様に信仰が与えられることを求める謙虚な心が必要になってくるのです。それこそが祈りなのです。

*詩篇19篇1節「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。」

*ローマ人への手紙1章19-20節「それゆえ、神について知られることは、彼らに明らかです。それは神が明らかにされたのです。神の、目に見えない本性、すなわち神の永遠の力と神性は、世界の創造された時からこのかた、被造物によって知られ、はっきりと認められるのであって、彼らに弁解の余地はないのです。」