Q&Aコーナー

Ⅰ、『神について』

Q4.「神が愛で正義なら、なぜ悲惨な戦争をやめさせないのですか?」

A4.戦争はどこから来るのでしょうか。聖書はこう教えています。「何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょうか。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをするのです。うらやんでも手に入れることができないと、争ったり、戦ったりするのです。」(ヤコブの手紙4章1-2節)

 実際には、いろいろな要素が複雑に関係して、戦争に至るのでしょうが、ここにはその一番深いところにある原因と動機が見抜かれています。「神は戦争を憎みますか?」当然そうです。ではやめさせたらいいでしょう、という声も聞きますが、もしそうなさるとしたら、ただ戦争をやめさせるだけで事は治まるでしょうか。家族と家族の争い、人と人の争いがあります。これも規模は小さくても一つの戦争ではありませんか。私たちの規準に照らして、大きく悲惨な戦争は神様が介入してやめさせてください、でも規模の小さな個人的な戦争には手を出さないで放っておいてください、というのではあまりにも身勝手な要求であり、感情的な議論です。

 では、神様はさばかないのですか。いいえ。必ずさばきます。「神は、お立てになったひとりの人により義をもってこの世界をさばくため、日を決めておられるからです」(使徒の働き17章31節)

 では私たちはどうしたらいいのでしょうか。私たち自身が「平和をつくる者」(マタイの福音書5章9節)となり、すべての人々と平和と愛の関係を保って生きるようにならなければなりません。そのためには、まずあなた自身が神様の愛を知り、「平和の君」であるイエス・キリスト様を信じる必要があります。「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」(ローマ人への手紙5章1節)