Q&Aコーナー

Ⅱ、『人生について』

Q2.「人間は何のために生きているのでしょうか?」

A2.このことは、私たちが何のためにこの世に生まれて来たのか、何のために人間として存在させられているのか、ということと深い関係があります。私たちのうち、誰一人として、自分の意志で生まれて来た者はありません。私たちは、自分の意志とは関わりなく、他者の意志によって存在させられているのです。それが誰なのか、どういう目的でこの世に存在させられているのか、ということが大事なのです。それこそ人生の目的に関わることです。

 私たちをこの世に存在させている者、それは一体誰なのでしょうか。それこそ創造主なる神様なのです。ですから、私たちがこの世に生まれて来たのは、この神様を知り、この神様を愛し、この神様に仕えて、ついに人格の完成を得るためなのです。

 私たちがこの世に生きているのは、決して、単に自分が幸福になるためとか、あるいはそうした自己中心的な生き方をするためとかいうことではなく、神様のために、そして他の人々のために生きるためなのです。ですから、人間は一人一人がバラバラに生きているのではなく、連帯的に生きているものなのです。

  自分さえ幸福になればいいという意味ではなく、連帯的な真の人間としての自分の幸福を考え、自分の人格の完成を目ざし、自分を大事にすることが大切なことなのです。このことがよく理解されると、人生の意義も分かり、私たち人間の生きる目的が、普通考えられているよりも、もっと高い所にあることがわかります。それは、人間を真に人間たらしめる真の愛を人間に示された神様のため、つまり神様の栄光が現わされるためなのです。そのことが分かり、神様中心に物事を考えるようになる時、私たちは真に生きがいを感じるのです。それこそ人間の生きる目的にほかならないのです。