Q&Aコーナー

Ⅵ、『その他』

Q2.「宇宙人はいるのですか?」

A2.宇宙人という言葉が、一般的に使われることになったのは、20世紀になってからのことです。地球が天体の一つであることが常識になる以前には、そのような考えが起こりようがありませんでした。また、進化論が広く受け入れられたので、人間が宇宙においては特殊な存在ではなく、他の天体にも、高度に進化した生命が偶然に生じるのではないかと思われるようになったのです。

 もう一つ見落とせないのは、SF小説の影響です。1938年10月30日、アメリカのコロンビア・ブロードキャスティング・システムというラジオ局から、H・G・ウェルズの「宇宙戦争」というSF小説を、「火星人来襲」と改題して放送したことがありました。それを現実のニュースと受け取った多数の人たちが騒ぎ出し、場所によっては暴動にまで発展したことがあったそうです。

 しかし、その後の観察によって、火星の様子がわかるにつれ、とても生命が生きていけないことがわかってきました。太陽系内の他の惑星にも、今のところ、生命はいそうにありません。そこで今度は、太陽系の外の他の天体にならばいるのではないかと、期待をかけるようになったのです。しかし、現代の天文学では、太陽系以外の恒星に惑星があるかどうかさえ確かめられていません。

 UFOを見たとか、アメリカのNASAには宇宙人の死体が冷凍保存されているとかのうわさはたくさんあります。しかし、どれも不正確で、確認できない情報ばかりで、確かに宇宙人がいるという決め手になるものはないのです。しかも、聖書にも宇宙人のことは書かれていません。ですから、この問題については、正確な判断を下すことはできません。ただ、仮に宇宙人がいたとしても、それはやはり、全世界をお造りになった創造主なる神様の被造物です。ですから、彼らのことは神様にゆだねましょう。