聖書のメッセージ

1月のメッセージ(Ⅲ)

『希望ある人生』

 「こういうわけで、いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。」

             (コリント人への手紙第一13章13節)

 新しい年を迎え、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。大震災など大きな災害が起きるたびに思い出す、ある被災者の言葉があります。「残るものは何もない。あとは死ぬだけです。」多くの人々が、一瞬のうちに、家、家族、財産、仕事を失ってしまいます。人間は何のために生き、人生の土台とは一体何なのかを問われているように思います。

 以前、集団自殺を図る若者たちがいました。彼らはなぜ死を選ぶのでしょうか。ある若者の言葉がそれを表しています。「死にたいのに怖い。死にたいんじゃなくて、生きたくないだけかな。」結局、どう生きて行けばいいのかわからない。生きられない。生きたくない。だから死を選ぶということなのです。社会不安が増して行く今の時代、私たちに生きる希望などあるのでしょうか。もし私たちが、本当の生きる意味を見出せないとしたら、生きる希望などないと言えるでしょう。しかし、聖書には、はっきりと人間の生きる意味が語られています。人間は、創造主なる神様によって造られ、神様と共に、神様のために生きる者として造られたのです。それゆえに、神様から離れてしまうなら、生きる目的も、本当のいのちも失い、生きる希望がなくなってしまうのです。私たちは、神様に立ち返る必要があります。神様は、あなたにも、いのちのある、希望のある人生を送ることを願っておられるのです。この新しい年、本当の希望に生きる者とされませんか。