聖書のメッセージ

11月のメッセージ(Ⅲ)

『孤独をいやす方』

 「主ご自身がこう言われるのです。『わたしは決してあなたを離れず、

  また、あなたを捨てない。』」

                  (ヘブル人への手紙13章5節)

 日の沈むのが早くなった今日この頃、秋の夜長は何となく寂しさを感じますね。今、孤独を感じておられる方はおられませんか。私たちはどんな時、孤独を感じるでしょうか。それは、お互いの間に心のつながりや思いやりが得られない時、自分のことを分かってもらえない、受け入れられていないと感じる時ではないでしょうか。たとえ家族や友人、大勢の人込みの中にいたとしても、結局、人間は孤独なのだと感じてしまうのです。あの有名なエルビス・プレスリーは、いつも孤独を恐れていたそうです。一時人気が落ちて、カムバックする前の日々、自宅のプールサイドにテレビを並べ、他のスターの映る顔を銃で撃って遊んでいたとの事です。彼は孤独の中、46才で心臓発作のために亡くなりました。

 人間はなぜ孤独なのでしょうか。それは本来いるべき所を離れ、本来あるべき姿を失っているからです。人間は創造主なる神様によって、神様と共に生きる者として造られました。しかし、人間は神様に背き、神様から離れ、自分勝手に生きるようになり、自分の思うように、自分らしく生きる自由を求めるようになったのです。しかし、自分中心に、自分のために生きる結果、孤独を感じることになってしまいました。私たちは、本来いるべき所、神様に帰る必要があります。神様は「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」と約束しておられます。神様はいつも共にいてくださる方なのです。