聖書のメッセージ

11月のメッセージ(Ⅴ)

『本当の幸福』

 「金銭を愛する生活をしてはいけません。いま持っているもので

  満足しなさい。主ご自身がこう言われるのです。『わたしは

  決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。』」

                (ヘブル人への手紙13章5節)

 秋も深まり、紅葉が美しく、食べ物もおいしい季節になりました。しかしながら、世の中に目を向けると、あいかわらず、不幸な事件、暗いニュースが後を絶ちません。さらに不安な社会になって行くようにさえ思えます。

 ところで、あなたは今、しあわせですか。人は誰でもみな、しあわせになりたいと願っていることでしょう。でも、幸福とは一体何なのでしょうか。一昔前に、『幸福駅』のキップがブームになり、多くの人が、その寂しい無人駅を訪れました。そこにはこんな落書きがあったそうです。「幸福を求めてここまでたどり着いてはみたけれど、どうということもなく、ただむなしさが残るだけ。」この人は、一体何が幸福だと考えていたのでしょうか。多くの人にとって幸福は、成功や栄誉を得て、経済的に豊かになることと思われているかもしれません。しかし聖書では、「金銭を愛することが、あらゆる悪の根である」と教えています。それと同時に「さあ、あなたは神と和らぎ、平和を得よ。そうすればあなたに幸いが来よう。」と言われています。創造主なる神様から離れて生きる罪人には、本当の幸福などありえないと言われているのです。かえって、すべての不幸の原因が、神様から離れて生きる罪にあると教えています。しかし、神様と共に生きる者には、神様がこう言われるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」ここに本当の満足と幸福があるのです。