聖書のメッセージ

12月のメッセージ(Ⅰ)

『希望の光の誕生』

 「すべての人を照らすそのまことの光が世に来ようとしていた。」

                   (ヨハネの福音書1章9節)

 クリスマスのシーズンですね。クリスマスは、救い主イエス・キリスト様の誕生を祝うものです。有名なクリスマスソングに「きよしこの夜」があります。この歌にまつわるこんな話があります。それは、1818年のクリスマスイブ、オーストリアの村、オーベルンドルフの教会でのことです。副牧師のヨゼフ・モールが、クリスマス用に新しい歌詞を書き、オルガン奏者のフランツ・グルーバーが曲をつけました。ところが、本番前にオルガンが壊れてしまい、グルーバーは急きょギターで歌の伴奏をしました。それが世界で最初の「きよしこの夜」の演奏でした。その後のことです。オルガンの修理の人が来た時、グルーバーはその曲で試し弾きをしました。その曲が大変気に入った修理人は、その楽譜の写しを自分の村に持ち帰りました。その村の手袋職人の4人の娘がその歌を覚え、その地方のいたるところのコンサートで歌い始めました。そしてその歌は、全世界へと広まって行ったのです。この話しは、クリスマスの意味をよく表しています。救い主イエス様はこう言われました。「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」私たちは、人生に失敗しても、決して失望する必要はありません。イエス様は、罪のゆえに壊れた人間の人生に光を与え、もう一度修復するために来られたのです。そして、失敗もすべて益と変えてくださるのです。