聖書のメッセージ

12月のメッセージ(Ⅳ)

『この世の光』

 「わたしは光として世に来ました。わたしを信じる者が、

  だれもやみの中にとどまることがないためです。」

               (ヨハネの福音書12章46節)

 クリスマスが近づくと、きれいな飾り付けやイルミネーションなどで、町中がパッと明るく、はなやかになったように感じます。それに比べると、この世の中、あるいは人々の心は、何と暗くなっていることでしょうか。終戦後、まだ電化製品の珍しい頃のことです。大型のアメリカ製の冷蔵庫が、道端に捨てられていました。そこで三歳と五歳の子どもが、その冷蔵庫に入ったり出たりして遊んでいました。そのうち二人は冷蔵庫の中に入り、ドアを閉めてしまい、開かなくなってしまったのです。「お母さん、助けて」とどんなに叫んだかわかりません。数時間後に発見された時は、二人とも死んでしまっていました。実はこれは、私たち人間の姿なのです。人間は、創造主なる神様から離れ、自分勝手に生きるようになった罪のゆえに、真っ暗闇の中でもがき苦しみ、そこから抜け出せないで死んでいくような、むなしい人生になってしまったのです。私たち罪人の人間は、心を照らし、いのちを与える真の光が必要です。それゆえに、神様は私たちのために救いのドアを開き、この世の光として救い主イエス・キリスト様を、この世に送られたのです。イエス様はこう言われました。「わたしは光として世に来ました。わたしを信じる者が、だれもやみの中にとどまることがないためです。」あなたも、イエス様を救い主と信じ受け入れるならば、いのちの光を受けて、新しい人生を歩みだすことができるのです。