聖書のメッセージ

3月のメッセージ(Ⅳ)

『心のささえ』

 「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。

  それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が

  海のまなかに移ろうとも。」

                    (詩篇46編1-2節)

 春の間近い季節、日一日と暖かくなって行くようです。この時季、気候の変化と同時に、様々な生活の変化を経験される方もおられることでしょう。

 ところで、こんな話があります。ある人が、古くなった家をリフォームすることにしました。間取りを変えようと思い、中央にある柱と壁を取り壊そうと考えました。ところが、大工さんはこう言いました。「それは無理ですね。この柱と壁は、この家全体をささえていますよ。これを取り壊したら、家がつぶれてしまいます。」家には、家全体をしっかりとささえる大黒柱や壁があります。もしそれを取り除いてしまうなら、家全体が崩壊してしまうのです。実はこのことは、私たちの人生にも言えることです。私たちにも、人生をしっかりとささえる、心のささえとなるものが必要なのです。それは、何によっても決して取り去られることのない、揺らぐことのないものでなければなりません。あなたは今、何によってささえられて生きていますか。自分一人ではとても負いきれないような重荷に苦しんではおられませんか。聖書では、「神はわれらの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。それゆえ、われらは恐れない。たとい、地は変わり山々が海のまなかに移ろうとも。」と言われています。創造主なる神様は、ご自身を信頼する者とともにいてくださって、心のささえとなり、しっかりとした、揺らぐことのない人生へと導いてくださるのです。