聖書のメッセージ

3月のメッセージ(Ⅴ)

『人生の目的』

 「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて

  志を立てさせ、事を行わせてくださるのです。」

             (ピリピ人への手紙2章13節)

 寒さもやわらぎ、春の足音が聞こえて来そうな今日この頃ですね。この時季、人生の岐路に立たされている方も多いことでしょう。『ボーイズ・ビー・アンビシャス』すなわち『少年よ、大志を抱け』という言葉をご存知ですか。子どもの頃から将来の夢を抱き、それを実現しようと努力し、情熱を傾けることは大切なことです。しかし、しだいに情熱は薄れ、失望し、途中で挫折してしまうことがなんと多いことでしょう。それはなぜでしょうか。実は、もともとこの言葉の後にあった、『イン・ジーザス・クライスト』すなわち、『イエス・キリストにあって』という言葉が欠落してしまっているからです。そこに人生の目的がはっきりと示されています。聖書では、人間は創造主である神様によって造られ、神様とともに、神様のために生きるものであることが明確に語られています。それが人生の意味と目的なのです。決して、どんな人になるとか、どんな事をするとかいうことが、人生の第一の目的ではありません。イエス・キリスト様は言われました。「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父(神)のもとに来ることはありません。」人間の罪のために十字架にかかり死なれ、三日目によみがえられたイエス・キリスト様を救い主と信じ、『イエス・キリストにあって』生きる時、決して失望に終わることのない、真の希望ある人生の目的と目標を持って生きることができるのです。