聖書のメッセージ

4月のメッセージ(Ⅴ)

『本当の友だち』

 「人がその友のためにいのちを捨てるという、これよりも

  大きな愛はだれも持っていません。」

              (ヨハネの福音書15章13節)

 4月は新年度のスタートですね。色んな意味で新しい事が始まる時季です。入学、進学、就職、そして引越しなど、生活環境も大きく変わる方も多いことでしょう。そんな時、新しい環境の中で、うまくやって行けるだろうかと不安になるものです。積極的に新しい環境に順応していける人もいれば、ひっこみじあんでなかなかなじめず、友だちもできにくいという方もおられるかもしれません。ところでみなさんにとって、「良い友だち」とはどのような人でしょうか。一緒に食事に出かけたり、行動を共にする人ですか。それとも、自分の事を理解してくれて、何でも相談に乗ってくれる人ですか。そのような友人も良い友だちと言えるでしょう。しかし、聖書の中でイエス・キリスト様は、「人がその友のためにいのちを捨てるという、これより大きな愛はだれも持っていません。」と言われました。友人が困っている時に手を貸し、犠牲を払ってまでも助けようとする人、そのような人こそ、本当の良い友だちと言えるでしょう。しかも、その友人のためにいのちさえ惜しまず捨てることこそ、最大の愛だと言うのです。イエス・キリスト様は、罪人の私たちをその罪から救うために、十字架の上で身代わりの罪の刑罰を受け死んで下さいました。この方は私たちのすべてをご存知の創造主なる神様です。私たちといつも共にいて下さり、私たちを理解し、どんな時にも最善へと導いて下さる方です。その方が、私たちを友と呼んで下さるのです。