聖書のメッセージ

5月のメッセージ(Ⅰ)

『働くことの意味』

 「キリストがすべての人のために死なれたのは、生きている人々が、

  もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方

  のために生きるためなのです。」

                (コリント人への手紙第二5章15節)

 ゴールデンウィークが終わると、ようやく落ち着いて、新年度のスタートとなるという人が多いことでしょう。ところで、「あなたが働く目的は」と聞かれたら、どう答えるでしょうか。新入社員を対象にしたあるアンケートでは、4割近くが「楽しい生活をしたいから」と答えました。それは、働く意義を実感して、仕事の手応えや面白さも含め、楽しい毎日を送りたい、ということだそうです。またあるご婦人は、「生きるため、食べていくため、必死になって働くものだ」と考えています。いずれにしても、多くの人たちにとっては、結局自分のために働くということになるのでしょう。ところが、ある調査では、日本人の85%が「自分の存在意義がわからない」と思っているそうです。人は何のために生き、何のために働くのでしょうか。聖書では、創造主なる神様によって造られた人間には、神様が造られたこの世界を管理し、守ることが命じられています。つまり、人間は神様のために生き、神様のために働くものなのです。それが神様に愛され、神様と共に生きる人間の本当の喜びであり、生きがいなのです。自分のために生きることは、自己中心であり、争いを引き起こす原因ともなっています。それが人間の神様に対する罪です。イエス・キリスト様は、そのような人間の罪のために、十字架につけられ死なれ、三日目によみがえられました。それは私たちが、本来の生き方を取り戻し、豊かないのちに生きるためなのです。