聖書のメッセージ

5月のメッセージ(Ⅴ)

『心のふれあい』

 「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたと

  ともにいます。」

               (マタイの福音書28章20節)

 5月ともなると、4月から始まった新年度の生活も慣れて、気持ちも落ち着いて来る頃ですね。でも中には、新しい環境になじめないでいる方もおられるのではないでしょうか。そんな時、私たちは孤独感や疎外感を感じるものです。それは、他の人とのお互いの心のふれ合い、交流が得られない時に起こるのです。たとえ家族や親しい友人の中にあっても、自分の気持ちが相手に伝わらない、ちっとも分かってもらえないと感じると、孤独感にさいなまれることでしょう。聖書に、「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。」とあるように、人間は生まれる時も、死ぬ時も、何も持たずに一人きりです。ある意味では、人間はみな孤独なのかもしれません。しかし、聖書では、いつも共にいてくださる方がおられることを教えています。それは、創造主なる神様であり、私たちの罪のために十字架の上で死なれ、三日目によみがえられたイエス・キリスト様です。イエス様は、「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」と言われました。人間は、本来神様によって造られた存在です。それは、神様と共に生きる者として、神様との心の交流を必要としているということを意味しています。そこに真の心の平安と喜びがあるのです。「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」と言われるイエス・キリスト様が、いつも共にいて下さる唯一の方なのです。