聖書のメッセージ

6月のメッセージ(Ⅱ)

『曇りのち晴れ』

 「彼らの心にはおおいが掛かっているのです。しかし、人が主に向くなら、

  そのおおいは取り除かれるのです。」

               (コリント人への手紙第二3章15-16節)

 うっとうしい梅雨の季節がやって来ます。どんよりした曇り空が続くと、気持ちまでが重くなって来るようです。私たちの人生においても、何かすっきりしないもやもやとしたものが心にあるのは嫌ですね。ある人が、ボールを投げては犬に取って来させて遊んでいました。走って行く犬を眺めながら、「これにどんな意味があるのだろう。」と考えました。私たちの毎日の生活もそのようなものであるなら、その人生に何の意味があるのでしょうか。世の中を見ても、わけのわからない、納得のゆかないことばかりです。ついイライラしたり、愚痴や文句が出てしまうことも多いことでしょう。イギリスの田園地方の列車旅を夢見ていた女性がいました。やっとその夢がかない、列車に乗り込みましたが、窓の状態や車内の温度にイラつき、座席の位置に文句を言い、荷物の整理を始めているうちに、その旅は終わってしまいました。私たちの人生もこんなものなら、何と無駄なものになってしまうことでしょう。私たちが人生の意義を見出し、充実した喜びある人生を送るためには、私たち人間を造られた創造主なる神様から教えられる必要があります。神様は、私たち一人一人の人生の計画を持っておられるのです。しかし、私たちが神様に心を向け、教えていただかなければわからないのです。神様のことばである聖書は、私たち一人一人に、どう生きるべきかを教えてくれます。その時、心もすっきりと晴れるのです。