聖書のメッセージ

6月のメッセージ(Ⅳ)

『喜びのある人生』

「いつも主にあって喜びなさい。もう一度言います。喜びなさい。」

                   (ピリピ人への手紙4章4節)

 6月は、じめじめしてうっとうしい梅雨の季節ですね。どんよりした曇りの日や雨の日が続くと、気持ちまでがめいって来てしまいます。私たち人間は、環境に左右されやすいものです。でも多くの場合、それは感情や気分の問題であることを忘れてはなりません。

 こんな話があります。一羽のカラスが、回りの鳥たちに当り散らしながら引越しを始めました。実はこのカラス、いつも回りの鳥たちにぶつぶつ文句を言っては、あの独特のダミ声でわめき散らしていたのです。それで回りの鳥たちは大変迷惑で、ついついカラスに冷たくなり、無視するようになってしまいました。ところが、当のカラスは、そんな自分には気づかず、この森は住みにくいだの、みんなは冷たいなどと言って引越しをしようとしたのです。私たちはどうでしょうか。何か問題が起こると、つい人のせいにしてしまうことが多いのではないでしょうか。そして、環境を変えようとしますが、結局、何の解決にもなっていないのです。実はそれが人間の罪なのです。創造主なる神様から離れて、自分勝手に生きようとする結果、自己中心に物事を考え、行動して行くのです。そんな人生に真の喜びはありません。環境に左右される一時の喜びしか得られないのです。しかし、神様である方が人となられ、私たちの罪のために十字架にかかり死なれ、三日目によみがえられたイエス・キリスト様によって、どんな時にも喜びのある人生へと変えられるのです。