聖書のメッセージ

7月のメッセージ(Ⅰ)

『揺るがない平安』

 「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしが

  あなた方に与えるのは、世が与えるのとは違います。」

                (ヨハネの福音書14章27節)

 7月に入りますと、梅雨が終わり、本格的な夏が始まります。梅雨空はうっとうしいですが、雨が降らなければ地は潤いません。かと言って、降り過ぎるのも困ります。大雨や嵐のようになると、土砂崩れや洪水を引き起こします。聖書にはこんなたとえ話があります。ある人が、地面を深く掘った岩の上に土台を据えてから家を建てました。ところがもう一人は、砂の上に土台なしで家を建てました。そこへ嵐と洪水が押し寄せてきました。砂の上の土台なしの家は、ひとたまりもなく倒れてしまいましたが、岩の上に土台を据えた家は、びくともしませんでした。私たちの人生の中で押し寄せる、重荷や試練の嵐や洪水の時、揺らぐことのない心の平安を持つことができるでしょうか。救い主イエス・キリスト様は、「わたしは、あなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。」と言われました。この世の平安とは、回りの環境や状況に左右されてしまう平安で、回りが嵐や洪水では、心の平安を保つことはできません。しかしイエス様は、たとえ回りがどのような状況にあっても、心の平安を与えて下さると約束されました。イエス様は罪人である私たち人間の罪の重荷を負い、身代わりの刑罰を十字架の上で受けて死なれ、三日目によみがえられました。そのイエス様を救い主と信じる者は、罪の重荷から解放され、揺らぐことのない心の平安が与えられるのです。