聖書のメッセージ

7月のメッセージ(Ⅱ)

『本当に大切な物』

 「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、

  何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、

  人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」

                   (マタイの福音書16章26節)

 最近は、異常気象の影響で、本来の梅雨らしい梅雨がなくなってきているように思います。いずれにしても、この時季はカサが必需品です。どこへ行っても、カサの忘れ物が多いことでしょう。カサぐらいなくなっても、また買えばいいと思うかもしれません。

 こんな話があります。ある女性が、高価な宝石を銀行の貸金庫に預けていましたが、結婚式に着けて行くために取り出しました。その日帰宅すると、銀行が閉まっていたので、その宝石を古い小箱にしまっておきました。しかし、そのことをすっかり忘れてしまったのです。ある日、友人がガレージセールで売る品を集めていたので、その小箱をあげてしまいました。中に何が入っていたのかを思い出した時には、その小箱は安い値で人手に渡ってしまっていました。このことは私たちの人生にも言えます。本当に大切な物を、知らないうちになくしてしまっているのです。聖書には、「人は、たとい全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。そのいのちを買い戻すのには、人はいったい何を差し出せばよいでしょう。」とあります。人生にとって一番大切なもの、それはいのちです。しかし、ここで言われている「まことのいのち」とは、いつか終わりが来る地上の肉体のいのちのことではありません。それは、永遠に続くいのちのことであり、この地上の人生さえも豊かに生かし、光り輝かせる、創造主なる神様と共に生きる、すばらしいいのちなのです。あなたはそのいのちを得ていますか。