聖書のメッセージ

7月のメッセージ(Ⅲ)

『心の飢え渇き』

 「わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者は

  どんなときにも、決して渇くことがありません。」

                   (ヨハネの福音書6章35節)

 梅雨が明けると本格的な夏です。夏の暑い時は、清涼飲料水が欠かせません。今は、どこに行っても自動販売機やコンビニがあって、すぐに手に入れることができます。飲み物だけでなく、あらゆる物が便利になり、ほしい物がすぐに手に入る時代です。でも逆に、住みにくい世の中になってしまったのは、どういうわけでしょうか。

 こんな話があります。ある獣医さんが、二匹の犬で実験をしました。一匹の犬には、飢え渇きを一切経験させないように、絶えずエサと水を与え続け、もう一匹の犬には、飢え渇いて、自分から激しく訴えるまで、エサも水も与えられませんでした。どちらが健康で、長生きしたでしょうか。絶え間なくエサと水をもらっていた犬は、たちまち肥満になり、心臓が弱り、運動もしなくなり、寿命よりずっと早く死んでしまったそうです。逆に、飢え渇きを経験した犬は、はるかに健康で、長生きしたそうです。今の時代、多くの人は、あり余るほどの物に満たされています。しかし、本当のいのちを失い、逆に心が飢え渇いているのです。そんな私たちにイエス・キリスト様は、「わたしに来る者は決して飢えることがなく、わたしを信じる者はどんなときにも、決して渇くことがありません。」と言われました。今、人生の様々な問題で重荷を負い、悩み疲れている方、心の飢え渇きを覚えている方、そんなあなたをイエス・キリスト様は招いておられるのです。