聖書のメッセージ

8月のメッセージ(Ⅰ)

『人生のオアシス』

 「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を

  緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。」

                    (詩篇23編1-2節)

 夏の暑い日差しは、まるで砂漠の中にいるようです。歩き続ければ、のどが渇きます。私たちは、いたる所に自動販売機があって、すぐに冷たい飲み物が手に入ります。でも砂漠の中では、貴重な水のあるオアシスを見つけなければなりません。昔、アメリカのフォークソングのグループが、「デザート・ピート」という歌を歌いました。その歌の内容は、砂漠を横断中にのどがとても渇いたカウボーイの話です。彼は砂漠の中で手動ポンプを見つけました。そのそばに、デザート・ピートという人が記したメモがあり、次のように書かれてありました。「隠してあるビンの中の水は飲まずに、ポンプを動かす迎え水として使いなさい。」カウボーイは、ビンの水を飲む誘惑を抑えてメモの指示に従い、ポンプから得た冷たい水を十分に飲みました。この話は、私たちの人生に大きな示唆を与えています。ある人は、人生は砂漠のようだと言います。殺伐とした社会の中で、心が渇ききっています。いったいどこで本当のオアシスを見つけたらよいのでしょうか。ある人は、目先の楽しみやいつかなくなるむなしい物に、心の安らぎを求めています。けれども聖書では、「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。」と言っています。創造主なる神様が、私たちの羊飼いとして、永遠のいのちのわき出る、豊かな本当のオアシスへと導いて下さるのです。