聖書のメッセージ

8月のメッセージ(Ⅱ)

『本当の平和に生きる』

 「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの

  主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」

                  (ローマ人への手紙5章1節)

 8月になると、毎年やって来るのが終戦記念日です。二度と戦争をしないようにと、誰もが世界平和を願うことでしょう。しかし現実は、今も世界のどこかで、国や民族間の紛争が絶えません。世界規模のテロの脅威も続いています。では日本国内はどうでしょうか。戦争もないし、テロも起きていないから平和だと言えるでしょうか。社会の様々な問題はどうでしょうか。

 こんな話があります。ある時、2匹のミミズが口論を始めました。せっせと土ばかり食べている仲間を見て、「お前、そんなに食べるなよ!」「どうして?」「だって、ほら、ここの土がこんなになくなったじゃないか。」「俺だけじゃないよ、お前だって食べるくせに。」「だから、この土がなくなったらどうするんだ。もう、そのくらいにしておけってば。」「大丈夫だよ。まだ、こんなにあるよ。」「駄目だって言うのに!」2匹の口論は続きます。戦争も身近な人間関係のいざこざも、結局これと大差がないのではないでしょうか。このような問題は、創造主なる神様から離れ、自分中心に生きる人間の罪から来るのです。そのような人間の心には、本当の平安はありません。人間の心を真に満たすことのできるのは、神様だけだからです。神様との関係が修復される時、真の心の平安が、そしてそこから、本当の平和が生まれてくるのです。イエス・キリスト様は、人間と神様との関係を修復するため、本当の平和を与えるために来られたのです。