聖書のメッセージ

9月のメッセージ(Ⅳ)

『永遠のいのち』

 「まことに、あなたの目には、千年も、きのうのように

  過ぎ去り、夜回りのひとときのようです。」

                   (詩篇90篇4節)

 夏が終わり、季節は秋に移り変わろうとしています。夏によっては、セミが多く、いたる所でセミの抜け殻や死骸を目にします。セミは一生のほとんどを、幼虫として地中で過ごし、成虫としては地上で一週間のいのちにすぎません。セミの一生は、なんとはかないことでしょうか。それに比べると、人間の寿命はかなり長いように思えます。しかし、聖書では、「まことに、あなたの目には、千年も、きのうのように過ぎ去り、夜回りのひとときのようです。」と言われています。天地の創造主である神様の目から見ると、高々百年の一生など、ほんの一瞬にすぎません。いえ、数千年の人間の歴史ですら一瞬のことなのです。そうすると、神様の目から見ると、人間などは、ちっぽけで、取るに足りない、むなしい存在のように思えます。しかしそれは、人間が神様に対して罪を犯してしまった結果なのです。本来、神様と共に生き、永遠の存在であった人間に、罪によって死が入り込んだのです。ところが、「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」と言われています。イエス・キリスト様の十字架の死と復活によって、イエス・キリスト様を救い主と信じ受け入れる者は、死から永遠のいのちへと移されるのです。